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40.プラネテス

プラネテス@幸村誠

アニメ化されたことで、
っていうか、
そのアニメ化がやたらと好評で、
漫画よりもアニメの方が有名みたい。
俺的にはアニメは見てない、
っていうか、見らん。

絵的には、
どうにもアキラの大友を思い起こす作風。

で、内容。
2070年とかそれくらいの時代。
人類は宇宙に飛び出してる。
とはいえ、月とか火星とかのレベル。
まだ木星には手が届かん。

そんな時代。

宇宙空間には、
必要なくなった人工衛星とか
ロケットとかの残骸といった
ゴミがクソある。
このゴミはスペースデプリと呼ばれ、
他のロケットとかに衝突したりして、
社会問題となっていた。

主人公、ハチマキは
この宇宙のゴミ、デプリを回収するのが仕事。

こんな感じで、物語は始まる。

つまりはSF。

で、単なる宇宙モノ。
つまりは、
モビルスーツを着たり、、
汽車でアンドロメダを目指したり、
イスカンダルを目指したりとかってのはない。
ぶっとんだ想像力で、
科学をどこまでも進化しさせた夢物語ではなく、
ただただリアルさを追求した感じ。
実際に、2070年に
人類が宇宙をごく当たり前のように
行き来できるほど科学が進んでいるかどうかは
知る由もないが、
もしそうだったとしたら、
こんな感じなんかもな
って思わせてくる。

主人公の仕事もゴミ処理作業っていう
イメージしやすい仕事だし、
人間関係とかも現実味を帯びさそうとしとる。

そんな70年後はあるかもな、

って思いながら読める。

とはいえ、宇宙が舞台ってことで、
どうしてもSFチックなものになるのかと思いきや、
かなり哲学的な感じになっとる。

宇宙を考えれば
哲学的になる。
そんな経験を多くの人がしてきたはず。
宇宙飛行士が地球に戻った後、
宗教家になった、
という話を聞いたことがある。
あくまで噂だが、
ああいうところに行けば、

宇宙とは、人間とは、生命とは、
生きるとは、愛とは、

そんなことを考えたりしてもおかしくねえ気もする。

っていうか、
月面到達といえば、
いろいろと噂がある。
神様小野の好きなジャンル。
陰謀論。
本当に、人類は月面にたったのか。
映像とかを検証する番組を見たことがあるが、
マジで興味が尽きん。
小野くん、あれどうなん?

話をもどそう。

主人公が、自問自答するシーンが
印象深い。
突如現れる猫との対話という形で
描かれているわけだが、。

「モノを見るため、まずは目を閉じて
ヒタスラ自らの影と組み手」@AU

ってところ。

宇宙に向かう人間の思考を
上手いことえがいとる気がする。

あと、個人的に気になったのが、
宮沢賢治の引用。

グスコーブドリの伝記

が出てきたときは、ヤラレたとしか言いようがない。
あと、春と修羅。
たしかに

宇宙、愛、人間、とくれば、

宮沢賢治が良く似合う。
なかなかのもんよ。

また、名言が豊富。
以下適当抜粋。


「全部オレのもんだ 孤独も 苦痛も 不安も後悔も
もったいなくてタナベなんかやれるかってんだよ」

「でも愛し合うことだけがどうしてもやめられない」

「この宇宙に 俺に関係のない人間なんて 一人もいねーんだ」

「この世に 宇宙の一部じゃないものなんてないのか
オレですらつながっていてそれではじめて宇宙なのか」

「無いんだ 世界のさかい目が」

「闇を見ることが出来るのなら、
光を見ることも出来るはずさ。
呼び名がちがうだけのことだからな」

環境問題が声高に叫ばれる昨今。
不都合な真実@アルゴア
なんかが注目を浴びたりしよる。
エコが金になる時代
と揶揄されるのも分かるが、
実際問題として、
環境破壊は確実に進みよる。

地球規模の話じゃないのかもしれん。

俺らが生きているうちにも、
なにかが起こるかもしれん。

まぁ、力いっぱい生きていくしかねえ。

プラネテス、全4巻。

読むといろいろと考えるし、
なんかなし前向きにもなれる。

サラリと読めるので是非。

80点はあるんやねえか。

今日はこれで。

ピース。


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